親指を動かすと、親指の付け根辺りが痛い!
このような症状を訴える方は少なくありませんが、第一に考えられるのは「ドゥケルバン腱鞘炎」というものです。
今回は、ドゥケルバン腱鞘炎の病態と、それに対するテーピング方法を解説したいと思います。
ドゥケルバン腱鞘炎の病態
ドゥケルバン腱鞘炎では、親指を動かした時に手首の親指側(手背)に痛みが生じ、腫れ・熱感を生じることもあります。
母指の第1関節を伸ばす「短母指伸筋腱」と、母指を外側に広げる「長母指外転筋腱」が「腱鞘」というトンネルの中で狭窄障害を起こし、炎症することで発症します。
原因
ドゥケルバン腱鞘炎は、圧倒的に女性に多いです。
理由としては、以下のようなことが言われています。
・出産後(20〜30代):授乳や沐浴など、首がすわっていない赤ちゃんを支えたりすることで、親指を酷使しているため。
・家事による親指の酷使や、閉経に伴うホルモンバランスの崩れ
・親指の使いすぎ:特にスマホを親指だけで操作している方に非常に多いです。若い方は、スマホの使いすぎをまず疑いましょう。
テーピング
治療としては、炎症を抑えるために非ステロイド性抗炎症薬が処方されることもありますが、
基本的に安静が第一になります。
以下では、親指の動きを制限するためのテーピング方法をご紹介します。
まず、伸長性のあるテーピング10cm程を2本用意します。
このうち、一本には2cm程の切れ込みを入れておきましょう。
まず、親指の付け根に切れ込みの部分を巻き、手首の方に引っ張りながら貼ります。
次に、親指を伸ばした時に出る腱に沿って、第一関節から手首の方に引っ張りながら貼ります。
最後に、テーピングが剥がれにくいように、先端を横巻きで固定し終了です。
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人でも簡単にできますので、ぜひ参考にしてみて下さい!
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