万能カフはどう付けるのが正解?母指側と掌側の違いは?【食事編】

自助具

万能カフとは?

万能カフとは、握力が弱かったり、手指の巧緻性が低下している方でも、

面ファスナー製のバンドでスプーンやフォークを固定することができる自助具です。

頸髄損傷などの方に使用することが多い傾向にあります。

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付け方別の特徴

万能カフの付け方によって、食事動作に占める割合や、各関節運動に違いがあります。

今回は、親指側にスプーン・フォークがくる場合(以下、母指側)と、

掌側にスプーン・フォークがくる場合(以下、掌側)の特徴を解説したいと思います。

母指側

母指側で装着した場合の特徴として、

① 対象物をすくう動作に占める時間が増加する

② 対象物をすくう動作にて、肩関節屈曲・外転運動が増加する

③ 口元へ運ぶ動作にて、肩関節屈曲・外転、肘関節屈曲角度が増加する

ということが挙げられます。

そのため、前腕の回外や手関節の運動が不十分な方の場合は、

肩関節の運動が優位に働く母指側での使用が適しているでしょう。

この場合、スプーンの先に角度をつけて調整する必要があります。

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掌側

掌側で装着した場合の特徴として、

① 母指側と比較し、すくう動作に占める時間が減少する

② すくう動作にて、手関節回内外の運動が優位に働く

③ 肩関節屈曲・外転角度が減少する

ということが挙げられます。

そのため、前腕の回内外や、手関節の運動が可能な方は掌側での使用が適しているでしょう。

また、肩関節の可動域制限や、痛みがある方も掌側が良いでしょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

同じ万能カフでも、ちょっとした付け方の違いでも食事動作が変わります。

近年、様々な自助具が開発・販売されているため、その方にあう道具を見つけることも重要になってくると思います。

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